ウエディングドレスの入手方法
ウエディングドレスの入手方法は大きく分けて3種類の方法があります。
ドレスを「買う(セル)」「借りる(レンタル)」「作る(オーダー)」で、それぞれに特徴があります。
全体の結婚資金の中での予算配分を考え、衣裳にかけられる予算をある程度決めておくことが大事です。そのうえで、それぞれの利点を考え方針を決めましょう。
セルドレス
既に出来上がった既製品のドレス。
ドレス専門ショップなどで手に入ります。
価格も10万円を切るものもあり、日取りを変えて何回もドレスを着る予定ならレンタルよりお得です。
ただし、サイズ直しなどはお店によってどこまで対応してくれるのか違うので、あらかじめ確認を。
また、気に入ったドレスの在庫がなく入荷待ちになったりと場合によっては時間がかかる事もあります。
レンタルドレス
ホテルや結婚式場、専門のレンタルショップなどで借りるのが一般的です。
挙式披露宴後のクリーニングや保管などのわずらわしさもないという手軽さが人気の理由。料金には小物も一式含まれていることが多く、比較的準備が楽といえるでしょう。
ただし、大掛かりなサイズ直しができないため、自分のサイズにあうものを探す事が大事なポイントとなってきます。
また、人気のドレスは予約が殺到するため、早めの行動が必要です。
フルオーダー
デザインから生地選びまで、自分の希望を全て取り入れ体型にぴったり合ったドレスを着られるのがオーダーメイドの強味です。世界に一つのオリジナルドレスを作ることができます。小物などもオーダーできるので、完璧なトータルコーディネイトを目指す方にはお勧めです。
ただし、デザイナーとの打ち合わせから、仮縫い、本縫いと時間と手間がかかり、さらに高額な料金も必要です。
また、使用後はパーティードレスとして作りなおすなどの利用方法もあります。
衣裳選び
まずは自分のなりたいイメージや、体系から似合うドレスを把握しておきましょう。
次に、新郎の身長や体型も考慮しましょう。
挙式、披露宴との調和も重要です。神前式や人前式なら和洋どちらでも大丈夫ですが、教会式なら洋装、仏前式なら和装になります。
披露宴会場が、豪華で大きい規模なら、衣裳も華やかなものにしましょう。
身内だけの披露宴や、友人中心の披露宴なら、親しみやすい衣裳を選ぶなど、披露宴の規模や招待客の層を考慮に入れることも大切です。
お色直し
和装の場合のお色直しは、白無垢などの式服から、華やかな色のついた衣服に着替え、婚家の家風に染まるという意味合いがあります。
式服と格をそろえ、染めや箔、刺繍などを使った格調高い装いを選ぶとよいでしょう。
また、式服は和装で、お色直しは洋装にするケースも多く、その場合は白いウエディングドレスを選ぶ人がほとんどです。
挙式がウエディングドレスの場合は、お色直しは鮮やかなカラードレスにしましょう。ウエディングドレスとは違うデザインでより華やかなもので演出するとよいでしょう。
ウエディングドレスの選び方
自分の雰囲気や体型と合わせる
大人っぽいタイプや可愛いタイプといった、なりたいイメージを持ちましょう。
自分の体型を正しく把握し、チャームポイントは生かし、気になる部分がある場合はそれをカバーしてくれる自分の体型に合ったデザインを選びましょう。
カラードレスの場合は、肌の色に合ったカラー色がよいでしょう。
二人のバランスを考える
新郎新婦二人で並んだときのバランスを考えます。一方が派手で一方が地味と言うことのないようにしましょう。花嫁が優先となりますので、男性は新婦のドレスと合ったものをを選ぶといいでしょう。
会場の雰囲気と合わせる
会場が広く、天井が高い場合などは、衣裳も華やかで豪華なトレーンの長いドレスが映えます。小さめの教会で行う場合はシンプルなものが合います。
レストランやゲストハウスなどで行う場合は、動きやすいデザインのものにするとよいでしょう。
カラードレスの場合は、会場の内装や装花の色やテーブルクロスとの相性を考えて選ぶようにしましょう。
予算と合わせる
ある程度の予算を決めておき、その範囲内で選びましょう。
ティアラや、手袋など小物の費用も頭にいれておきましょう。
ドレスショップなどでレンタルの場合、ウエディングドレスは平均で20万円、カラードレスは10万円位、新郎の衣裳は7万円位です。(デザイン等により違いがあります)
ブライダルジュエリー
衣裳が決まったら、それに合わせてブライダルジュエリーを決めましょう。
ティアラやネックレス等、ドレスにあったものを選びましょう。
ウエディングドレスを一層引き立てる大切な脇役です。
実際に試着をして、自分に似合うものを探しましょう。
ウエディングドレスのラインの種類と特徴
Aライン
ウエストから裾にかけてスカート部分がアルファベットの「A」のようにまっすぐに広がったラインが特徴です。
また、身長の低い方でもウェストの位置が高いので、脚を長く見せることができ、スタイルがよく見えます。
ボリュームを抑え気味にしたスカートは狭い会場でも動きやすくレストランウエディングなどにお勧めです。
マーメイドライン
膝下から人魚(マーメイド)の尾ひれのように広がりを見せるデザインです。
シルエットが美しくキレイに見え、大人の女性らしいエレガントでやさしい感じの演出ができます。背が高く、細身の方におすすめです。存在感のあるドレスなので、広い会場でも雰囲気に劣る事無く華やかに見せることができます。また背が低い人でも、すそが長くひきずるタイプなら全体のバランスが取れるので問題ありません。
スレンダー
ボディラインがきれいに見える細身のシルエットなので、スタイリッシュな大人の女性を演出してくれます。ドレスの中にペチコートを着ないので身動きも自由にとれます。体型をカバーするシルクやレースなど柔らかい生地を使ったものが人気です。
体系がふくよかな女性は、小さくてかわいいレース柄を選ぶとボディラインがカバーできます。
プリンセス
多くの人がウエディングドレスと言えば連想するのがこのシルエットです。腰からふわりと広がるスカートは可憐でとても華やかな印象を与えてくれます。
オーガンジー・サテン・レースなどいろんな素材が使われデザインもバラエティ豊かです。
最近のトレンドは身頃を身体にフィットさせ全体的にシンプルですっきり見えるデザインです。
比較的誰にでも似合い、膨らんだスカートが体型を目立たせなくしてくれます。
ウエディングドレスのデコルテ
オフショルダー
肩先まで大きく開いたネックラインのデザインです。
鎖骨がきれいに見え子顔をアピールできます。首がすっきりしていて、人気があります。
ハートカット
オフショルダーで柔らかい胸元がV字の女性らしいデザイン。胸元がスッキリと上品にみせることができ愛らしいラインを演出します。
Vネック
首もとがV字にカットされているデザイン。「丸顔」や「首が短い」と気になっている方におすすめなデザインです。
ビスチェ
両肩を完全に出したチューブトップのようなデザインです。肌を大胆に露出するので、健康的なイメージがあります。
ボートネック
船底のように鎖骨に沿って、ゆるやかなカーブを描いたデザイン。体型に関係なく無難に着こなせます。
ウエディングドレスのスリーブライン(そで)
フレンチスリーブ
肩の部分に切り替えのない、短い袖のデザイン。 なで肩の人にオススメなキュートなデザインです。
アメリカンスリーブ
首の根元から脇の下まで斜めに大きくカットされたデザインで腕が長く細く見えます。「なで肩」の方や「二の腕」の悩みをカバーするデザインです。
パフスリーブ
腕の部分が細く、袖がふわっと膨らんでいるデザイン。「二の腕」の方や「二の腕」の悩みなどをカバーすることができます。可愛らしい印象に見せます。
和装
白無垢(しろむく)
全身を白一色に揃えた和装。「白」は身の清らかさを表す色で「どんな色にも染まることができます」(嫁ぎ先の家風に染まる)という意味があります。
打掛けから掛下、帯や小物まで衣裳すべて白一色に揃えた和装です。
黒引き振袖
白無垢よりも歴史は古く、かつて武家の婚礼衣裳として使われ、江戸後期から昭和初期までは一般的な花嫁衣裳でした。振り袖の生地は関東では縮緬、関西は綸子が多いようです。裾を引きずって着ることから「お引きずり」とも呼ばれています。
色打掛け(いろうちかけ)
白以外の色で赤や金、グリーン、ピンクといった色を用いた打掛のことです。
和装では最高位とされています。
一般的には、式は白無垢、披露宴は色打掛が定着しています。
綿帽子(わたぼうし)
綿帽子には、「挙式が済むまで新郎以外の人に顔を見られないように」という意味があります。白無垢には綿帽子。式の時につけて、披露宴では外すのが一般的です。
角隠し
角隠しには、「角を隠して夫に従順に従う」という意味があります。
色打掛には角隠しを選ぶ人が多いようです。披露宴では外すのが正式ですが、最近は披露宴でもつけるケースもあります。
花婿の装い
モーニング
正式には昼間の衣裳で最も格式が高いのがモーニングです。山型にカットされている上着に、縞の柄のパンツを合わせます。格調高い会場にはモーニングがふさわしいでしょう。
タキシード
夜間の正礼装として一般的なのがタキシードです。黒の蝶ネクタイをするものですが、自由にアレンジできます。最近では上着の丈が長いロングタキシードが人気を集めています。
テールコート
夕方から夜衣裳で最も格式が高いのが黒のテールコートです。上着の裾がツバメの尻尾のようにわかれているので、燕尾服とも呼ばれます。足が長く見える効果があるので、特に背が低い人におすすめです。
フロックコート
上着の着丈が膝まである伝統的な昼の正礼服(フロックコート)です。結婚式ならではの重厚感があり、人気です。丈が長く大きな身頃なので大きな教会での挙式や、トレーンの長いウエディングドレスと合わせると映えます。
新郎の和装紋付袴
男性の和装の場合は、黒羽二重の紋付きの羽織に袴です。紋は、黒地に家紋を白く染めぬいた五つ紋で、羽織と同様に、長着も五つ紋入りが正式とされています。
羽織のひもは白で、必ず白の扇子を右手に持つのが基本です。
レンタルの場合でも家紋を印刷して張り付けるので、どんな家紋にも対応できます。
妊婦中の衣裳
妊娠中は、サイズよりも、身体を気遣ったドレスを選びます。
お腹にゆとりがあるものや、サイズが調整できる妊婦専用のウエディングドレスがあるので、その中から選べば安心です。
体を締め付けない衣裳を選びましょう。
特に和装はお腹を締め付ける印象がありますが、帯をゆるめに締めれば大丈夫です。
まずは、体調のことを一番に考えましょう。